ホワイトニングで歯が溶けてしまうという噂

歯が溶けてしまう!?ホワイトニングの噂・本当

ホワイトニングは本当に安全と言えるのでしょうか?歯が劣化したり、虫歯になりがちになってしまったりしないのですか?歯科医師はしょっちゅうこんな感じのことを尋ねられます。そのような時にはこんな風に返答しているそうです。

 

「安心してください。安全でございますよ。仮に歯が溶けたり劣化したりするのなら、日本よりも10年以上も前から普及している米国だったら、とっくに全ての人が入れ歯になっているでしょうね」

 

今日、米国では90%超の人々が薬局で買うことができる商品も合わせて、何かしらのホワイトニングをしたことがあるとされていて、米国の歯科医院の98%がホワイトニングを実施しているらしいです。入れ歯の方とか子どもなんかも含むと、アメリカ国民の90%が歯を白く実施しているというのは、驚くべき数値だと思います。実際のところアメリカ人の口内の衛生状態は近年急速に上昇傾向にあります。これについては歯のホワイトニングが大きな影響をもたらしているのと合わせて、ホワイトニングが歯を溶かしてしまうということはないといったことの裏付けになります。

 

これから書くことはアメリカのとある矯正歯科医の話になります。矯正治療が完了した患者に歯が動いてしまわないようマウスピースを着けてもらっていたら歯周炎を発症してしまったそうです。ですから治療目的としてペルオキサイドのジェルをマウスピースに含めて眠るよう指示をしたらしいです。数日してから、確認を目的として来院した患者の歯を見てみると驚くことに歯が白くなってきているということがわかったみたいです。

 

それがホームホワイトニングの開発に繋がったわけですが、元来ペルキサイドというのはホワイトニング専用というわけではなく昔は歯周炎とか歯周病の治療に使用されていたものです。ですのでホワイトニングにより歯周病が予防されるということは適当なわけです。

 

それに日本でもそうなのですが、歯のホワイトニングをしている人はしていない人に比べて口の中がきれいなのです。ホワイトニングをした人は歯の白さを保つために、また少しの汚れも気になってしまうようで歯のお手入れをよくするようになります。その結果、虫歯や歯周病など歯の病気がどんどん減ってきます。

 

ホワイトニング剤そのものに歯を弱くしたりとか溶かすような働きはございません。ですが、ホワイトニング後は歯を守っているタンパク質の膜が落ちてしまって、弱い酸であっても歯の表面の状態が悪くなってしまうということがあるので、ある歯科医院だとホワイトニング完了後にフッ化アパタイト(FA)によるコーティングをして歯質を強くするようにしているようです。ホワイトニング直後の食品とか飲料によっては、歯の表面を荒れさせてしまう危険性がありますから注意点を順守してくださいね。

 

歯のホワイトニングが新しく研究され始めた頃は塩酸などというような非常に強い薬品を用いていて歯に対しての被害はかなりのものでありました。その酸を使用したホワイトニングだと実際に歯を溶かしてしまう恐れがあり、確実に安全であるとは言い切れません。この酸を使うことにより凸凹となって、歯がスリガラス状となって白く見えるわけです。

 

そして、1980年に過酸化水素=オキシドール(全世界で口内の消毒薬の一つとして利用されている)を用いた歯のホワイトニングが公表されてから、今日では過酸化物を用いたホワイトニングが中心となっています。オキシドールも原液に関しては酸性であり、その状態で使用したらエナメル質中のカルシウムが溶け始めて歯の表面の状態が悪くなってしまう可能性がありますが、現在はホワイトニングに使う時に弱酸性に整えてから使っていますから、歯を溶かしてしまったり外傷をつけたりしないで安全なホワイトニングが行えるようになっているのです(過酸化物は酸性ではあるのですが酸じゃないのです)。